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時代

別に国産リールが好きな訳ではありません。
むしろ好んで使う事はない方です。
それなのに…

また買ってしまいました。
前回のオリムピックのリールは、お隣の毎日釣りに行くおじさんにあげました。
若かった頃欲しくても買えなかったリール、大喜び。
お礼に頂いた新米30キロ、とても100円で買ったとは言えません。
それでも損得ではない、暖かなものを感じました。

本題です。
まずは画像から



イメージ 1



片方は有名なミリオネア、初期の方の型のようです。
もう1つはロディマティック810、稲村製作所のリールです。
サイズはカーディナル44ぐらい。

これとフジのグリップの付いたグラスロッドを仕入れました。
行き交った方が、ミリオネアとロッドを見て良い買い物をしましたね~と一言
こっちのリールはメーカー品じゃないからね~と付け加えます。

物を見るときにまず有名でないものは排除、では如何なものかと…
私はこっちのリールに第一印象で惹かれたので、調べて見たくなりました。
それで解った事は、この2つは赤の他人?ではないという事です。



イメージ 2



稲村製作所は優れたリールメーカーだったようです。
60年代後半にダイワに吸収合併されました。
遅れ気味だったダイワはその後急速に発展して行きます。

稲村の主要なメンバーはダイワの取締役に収まったそうですが、
技術部長だった方は競合メーカーにはいけないと
一人稲村製作所に残ったそうで、長いものに巻かれない
頑固な職人魂、カッコいいです!
興味のある方はHINESSエンジンで検索して見て下さい。

また横道にそれました。つまりこの2つは親戚に当たる訳で、
もしかすると、このリール無くして今のダイワも無かったかもしれないのです。
なんだか、壮大なストーリーになってきました。


イメージ 3



絶対にはげません!すんごい主張です。
私は使うとしたら、このシールを剥ぎたくなります。



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ロケットベール!
ベールの強度にも自信があるようです。



イメージ 5




このエンブレム!良いと思います。
810右、此処にも頑固さを感じます 、自信の表れでしょうか?

傷は、今見えている三ヶ所ぐらい
かなり丈夫なリールのようです。



イメージ 6



1962年からわずかな期間に作られたリール
50歳はとうに超えています。

動きも良好、時代を感じさせる巻き心地

箱もリール袋もあって、油紙も入ってました。
唯一箱を止めるホチキスの針は錆びてます。



イメージ 7



1962年の1550円はどんなものでしょうか?

ラーメンが50円で食べれる時代
三輪車のダイハツミゼットが走っていた時代
オリンピック前の、沸き立っていた頃のリールです。

なんか良くないですか?

それではまた

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